SANKEN ARCHITECTS laboratory住宅にまつわる研究レポートとコラム

窓の取り方によって空間の感じ方は変わる???

date_range2022-11-20
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こんにちは。株式会社三建副社長の中澤です。

皆さんは、窓のサイズや設置方法で空間の感じ方が大きく変わるという話を聞いたことはありませんか?

今回は、窓の位置、サイズと空間の感じ方についてフォーカスして記事を書いていきたいと思います。

窓の設置方法と感じ方

早速ですが、下の2つの画像をご覧ください。

皆さんはどちらがお好みでしょうか?

左は一般的によくある窓の取り方です。

いわゆる壁の中心に窓を取るという取り方です。

このとり方では、コーナー部や天井の部分に影ができます。

そして右はコーナーに窓を集め、かつ天井付けです(垂れ壁や小窓もありません)。

結果、コーナー部や天井に影ができにくく、すっきりとした印象になります。

ちなみに、部屋面積で言うと左の写真の方がはるかに広いお部屋になっています。

さて、皆さんどうでしょうか?

この2枚の画像は左の方が広さははるかに大きいにも関わらず、右の画像の方が解放感を感じるのではないでしょうか? 

いわゆる対角線を利用すると広がりを感じるという手法です。

※詳しくは、「小さな家は工夫が満載」参照

設計の仕方で開放感は確実に変わる

四角い空間の縦の長さに対して対角線の長さは約1.4倍になります。

その対角線上に窓を取ってあげるとより目線が抜け広がりを感じやすくなります。

更に右の画像はダイニングとリビングのスペースを斜めに位置しここでも対角線を利用しています。

何も考えなければ、またはそういった知識のない担当者であれば、壁の真ん中に、無難に窓を取るのが一般的です。 

でもせっかく注文住宅で建てるならば右の画像のような窓の取り方の方が良くないですか? 

更に右の画像は天井高さも220㎝とモデルハウスなどの主流な高さである240~260㎝(左の画像はこの高さです)比較すると右の画像は低いにもかかわらず低さも感じにくいのではないでしょうか?

この画像は、子供室ですが、ここも天井付けにしています。 

よくある子供室と雰囲気が違うようにと感じませんか? 

ちなみにこの部屋の天井高さも220㎝です。

何も考えずなんとなく窓を決めると、せっかくの注文住宅なのに非常にもったいないことが起こります…。

最後に…

窓の取り方、サイズ、取付位置もこだわった建て方をするだけで、ずいぶんお部屋の雰囲気が変わってきます。 

ちなみにこの画像は、弊社の「高砂の家」と「稲美の家」のモデルハウスです。

見学もできますので、ぜひ窓の取り方や高さの感じ方の「妙」をご見学ください。

また、ご不明な点や聞きたいことがありましたらわたくし宛でも構いません。

お気軽にお問合せください。

投稿者プロフィール
取締役副社長
中澤 博明
大学卒業後、神戸の百貨店で外商を9年間経験した後、阪神大震災後の建設ラッシュもひと段落した逆風の時期にも関わらず思い切って大手ハウスメーカーへ転身。
転身直後からトップセールスマンとして約11年で160棟のお家づくりに携わるという異例の経歴を持つ。
大手ハウスメーカーでの担当としての経験や管理者としての経験、そして自身の家づくりの経験をもとに、お客様の想いを形にすべく、大手から地元加古川に密着した住宅メーカーの指揮をとる。
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